走り出したら止まらないぜ

ただの日記です、ベイベー

ああ、筒井康隆…

さ、ハロウィンからクリスマス、正月、そして成人式と、この年末年始は一気に駆け抜けました。 時間の流れが年々早く感じます。
苦しい事切ない事も思いのほか早く去っていってくれますが、楽しかった事も駆け足で去っていってしまうのです。
年を重ねると本当に時の流れがはやい。

あまりに速いので僕の奥歯には加速装置が仕込まれているのかと舌で奥歯左の奥歯を触ろうと思ったらなかったのです。そういえば一年ほど前に親知らず抜いた……は?なんですか?加速装置ってなんだ?

加速装置を知らない?
奥歯に起動スイッチがあり舌でオンオフするんです。
オンにしたら僕の体は瞬時に加速モードになり相対的に周りのスピードが超スローモーションになるのです。ってまわりが早くならなあかんのにスローモーションになっとったら逆だなこれ。

それサイボーグ009だろっ!


いや、しかし加速装置というのは子供の頃憧れたものです。しかしまた加速したが故に悲劇で幕を閉じるという事もあるのです。
筒井康隆のデビュー作「お助け」ですね。
ある時周りがゆっくりになりだしたと感じたら加速を続けていた男の話です。最後は誰からも見えないままゆっくりとトラックに轢き殺されていくという短編です。

筒井康隆という人の小説はよく言えば実験的、はっきり言ってむちゃくちゃのなんでもあり。下品極まりないのですが着想は素晴らしかった。「蟹甲癬」とかも酷い話でした。ペストのパロディの「コレラ」も酷い。「メタモルフォセス群島」のような進化ものは結構ご本人好きみたいで似たようなのもいくつかありましたがこれまた酷い。あ、酷いというのは褒めてます。ホントかっ。
また「関節話法」なんかも中々に興味深く笑って読んでいました。
ま、どれを読んでも下品極まりないなんでもありの作品でした。あ、いい意味で。

そうは言いながらも「時をかける少女」とか「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」の七瀬三部作などのように真面目な作品もあったりするので始末に悪かったりします、いい意味で。

しかしまあ、じゃ娘に「筒井を読みたまえ」とまるで漱石や鷗外のようにお勧めできるのかといえば、それは絶対にできません。なんせSFと言う名のカモフラージュの衣を纏ったエログロナンセンスの権化のような作品群なのです。ってもはやいい意味などでなく文字通りです。

ま、何の流れで熱く筒井康隆を語っているのかもはや忘れましたが、人生において筒井康隆を読まなくても、なんら困る事などないであろう、という事だけはお伝えしておきます。
ほぼ全て読んだ僕がいうのですから。

読んだんかいっ!



だけどいいですか皆さん、
読まないほうがいいですよ(笑)

メタモルフォセス群島(新潮文庫)

メタモルフォセス群島(新潮文庫)