走り出したら止まらないぜ

ただの日記です、ベイベー

頼りにしてまっせ

森繁久弥と淡島千景主演の夫婦善哉という映画がありました。
1955年公開のモノクロ映画です。
原作は織田作之助。大阪の大店のぼんぼん柳吉(森繁)と売れっ子芸者の蝶子(淡島)が駆け落ちする事で物語が始まります。
柳吉はさすが大店のぼんぼん、のんびりとした性格ながら根っからの放蕩者。家から勘当され食べていくためになんやかんやと商売に手を出すのですがうまくいかない。
そんな柳吉に愛想を尽かすわけでもなく寄り添う蝶子。そんな二人の物語でした。

もう何十年も前に見たっきりなのでうろ覚えもいいところなのですが記憶に残っているのは有名なラストのあのセリフです。

法善寺横丁のぜんざい屋で柳吉が蝶子に言うセリフ、「頼りにしてまっせ、おばはん」
蝶子の返事は「おおきに」

これ、僕が大学生の時に母に事あるごとに言われてたんです「頼りにしてまっせ、おっさん」って。
当時は何のこっちゃわからなかったけど後にああ夫婦善哉の森繁かいな、と分かった時はいくら遊び呆けてたとはいえさすがに柳吉みたいな事はないわと思ったものでした。


明日は成人式です。
うちの上の娘も無事成人を迎え出席します。
娘を持って初めて知りましたがまぁ女の子の成人式というのは大変なものです。
着物の手配、着付け、美容院の予約、写真、と随分早い次期からやる事がいっぱいです。
僕は仕事で何もできないので全てハニー(嫁)が段取りしていました。

昨日晩御飯の時ハニーに、「私死ぬほど緊張してるわ」と言われたのです。長い時間かけていよいよ明日が大詰め本番。寝過ごさないか、予約ミスはないかなどなど考え出して緊張がピークに達したみたいです。
当の娘は呑気に構えているのに。

そんなハニーに、「大丈夫だから、準備は万端、あとは淡々とこなせばいい」と慰めにもならない言葉しかかけてやれません、っていうかなんでハニーが緊張するんだと言う話です。
しかしまあ僕は仕事で何もしてやれません。
なので緊張しようがなんだろうがやるしかないのです。明日は4時半に起きるそうです。


そんな昨夜の出来事を今日仕事しながら思い出したのです。そして何故か夫婦善哉のこのセリフも、


頼りにしてまっせ…
ハニー
(笑)