走り出したら止まらないぜ

ただの日記です、ベイベー

優しさに包まれたなら

昨日すっかりふたご座流星群の事など忘れていたニイタカヤマです。

僕は飲食業に携わっています。訳あって、今とある小さな店舗でキッチンを切り盛りしているのです。オッサンに現場は中々厳しいですがやはり店は楽しいのです。

小さな店です。
しかも半オープンキッチンで客席からキッチンがほぼ見えます。なので迂闊なことはできません、っていうかしないけど。
そしてこの店のトイレはひとつです。客席の一番端です。キッチンからトイレに行くには客席を通らねばなりません。
さ、ロケーションは頭に叩き込んで頂けましたでしょうか。


平日のディナータイムは中々に暇なのでひとりで仕込みでもしようかと冷蔵庫を覗いていたのです。
その時、ん?と既に違和感があったのです。
程なくお客さんが二組入ってきました。そのうちの1組は女子高生二人組でトイレの横の席に座ったのです。


ホールの子が二組分のオーダーとっている時にそれは来たのです。軽い寒気がしたかと思うと急激な腹痛。久しぶりの痛みです。やばいです。元々おなかが弱いのでこういう事にならないよう暇な時にトイレに行って調整していたのですがこの日は何かがズレました。
今まさにオーダーが入ってきているこの時来たのです。

うわ、これどうしよ。
トイレ行ってから調理するかなんとかごまかしながら料理だけは出してそれからトイレ行くか、しかし今トイレに行ってそれなりの時間かかったらお客さんにモロバレ。しかもトイレの横の席女子高生。あ、それはどうでもいいわ。けどトイレから出てきたオッさんが手は洗うとはいえ自分らの料理作るてむっちゃ印象悪いからやっぱり今行ったらあかんわ。
と、ウーマンラッシュアワー並みの速度で瞬時に判断し、やむなく調理開始したのですがおなかは痛い。

こらあかん。とにかくどうでもいい事を考えよう。どうでもいい事考えて気まぎらわそ。なんか考えろ。なんか考えろ。って、そんなん思ったら余計に考えられへんわっ!
あ、オーダー内容忘れた。忘れない忘れる時れれれるれるれれれろれよラ行下一段活用っ!それがどうしたっ!いや、どうでもいい事考えなあかんやん。大阪弁丸出しになっとるがな。ってどうせ心の声やからどうでもいいわ。ちゃうちゃう、あれちゃうちゃうちゃう?ちゃうちゃう、えーちゃうちゃうちゃうん?ちゃうちゃうちゃう、いやそんなんどうでもええわ、ちゃうがなオーダー確認せな。

オーダー確認して軽くくの字になりながら目だけは真剣に鍋を振ります。先日のギックリ腰も、まだ癒えてないので腰も痛いし腹も痛い。なんでこんな思いして人のメシ作らなあかんねん。丸や、丸が広島捨てて巨人に行ったから神様が怒ってバチ当てはったんや、って、何で俺にバチ当てんねんっ!俺、阪神ファンやねんけどっ!
と、訳のわからないことを考えている間になんか知らんけど料理は完成し運ばれていったのです。

料理が運ばれて行ったという事はもう今考えるべき事がないという事です。っていうか調理中も、料理の事なんか考えてなかったけど。とにかく僕の頭の中はおなか痛いトイレトイレだったのです。
さ、トイレ、と思った矢先ホールの女の子が「いらっしゃいませー」って、またお客さん来たんかいっ!この腹痛はどうすりゃいいの、誰が僕を救ってくれるの、僕がロミオ君がジュリエット、って大迷惑歌ってる場合かっ!

もはや真剣な眼差しターンは終わり虚ろな目ターンです。何も考えたくない。ああ宇宙って広いな。海も広いな。大きいな?って、ヤバイヤバイ、しらん世界へ意識飛んでる。飛んでる。飛んで飛んで飛んで飛んで、円広志かっ!あ、これこないだブログに書いたわ、へへ…

と、この辺りが限界でした。

も、客に何思われてもええわ、とトイレに駆け込んだのです。
絵も言われぬ幸福感と優しさに包まれたならきっと目に映る全てのことはメーッセージー。そんなユーミンのような事を考えていたらふとそう言えば今日ふたご座流星群だ、と思い出したのでした。
もうどうでもいいけど。


おしまい。

やさしさに包まれたなら

やさしさに包まれたなら

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