走り出したら止まらないぜ

ただの日記です、ベイベー

心、重ねて

僕は飲食業に携わっています。
諸般の事情によりある店舗に入っているのです。が、例に漏れず人手不足。バイトが足りない。仕方なくふたりの娘を投入したのです。

しかし恥ずかしながらこの二人、いつの頃からがとても仲が悪いのです。
小さい頃ふたりがそれぞれ「パパはお姉ちゃんと妹とどっちが好き」と競うように聞いてきたのですが僕は決まって「おんなじ」と答えていました。
そんな二人を飲食店のホールに投入したのです。

しかし仲の悪い二人、このままでは役立たずです。なので僕がコンコンと二人に役割分担と指示系統の説明を言って聞かせたのです。

下の娘には、「私は…」とか言うなと、私は言ったのにとか私はやったとか、そういう自分目線じゃない、お客さんがどう受け取ったのかだけが大事だと。そしてそれぞれ思い思いに動いていても無駄が多い、なので姉ちゃんの指示に従うのだ例えその場で理不尽と感じてもそこは一日の長、なんらかお前より優っているはずだと信じろ、と。

一方姉には、例え正論であっても相手に受け入れられなければそれは無意味だ、受け入れられる言い方というものを考えられないのならどんなにご立派な事を言っててもそれはそれでただのバカだ、ってそう言ったのです。

二人はそれぞれの役割を納得したようでした。
しかし、コミュニケーションなき連携はありえない。なので、とにかく本番まで二人で色々話せ、そして出来るだけ二人で過ごすのだ、と指示したのです。
とにかく、小難しい理屈はどうでもいいのです。ここからが本番です。


すなわち二人の娘をシンクロさせるのです。
ユニゾンです。
同じ服すなわちペアルックにして、二人で歯磨き、二人でラーメン、何でもかんでも二人なのですっ!光が点滅するカーペットの上で完璧にシンクロするのですっ!


迎えたこの三連休。
我が店のレイバーシステムは復旧率26%と稼働は期待できないのです。

国連軍のN2爆雷によってなんとか28%を凌ぐも足止めにしかなりませんでした。は?なんのことだ?いいんです。もう回収ターンなのです。


とにかく困り果てた僕の元に、加持くんがある作戦を持ってきてくたんです。
加持ってだれだ?男の人です。はすっぱなイケメン。どうでもいいわ。
で、やるしかないってその作戦をやるんですよっ。


いよいよ当日。
開店前の扉を前に姉が妹に言います。

いい、最初からフル稼働最大戦速で行くわよ

妹も応えます。

わかってる、62秒でケリをつける

内蔵電源で突撃です。
テキパキお客さんをさばいていくふたり。シンクロしております。いつもより余計にシンクロしております。二人全く同じ動き。ユニゾンですっ!ユニゾンアターック!
……



っていうか、
ふたりおんなじ動きしてたら効率悪いやろっ!


無様ね…





そんなこんなでとにかく、父の願いは実は姉妹が仲良くしてくれる事なのです。二人でひとつ仕事をしたのはホントです。おかげで色々一歩近づけたのかもしれません。
親の心、子知らず。

ではまた明日。


さ、明日もサービスサービス






あ、これまた誰にも伝わらんヤツだわ…