走り出したら止まらないぜ

ただの日記です、ベイベー

「春おぼろ」岩崎宏美

高校生の時に初めてこの歌を聞きました。
彼女の事はデビュー当時から知っていたんですが歌が上手いな、くらいで特に好きでも嫌いでもなかったんです。

だけど、この歌を耳にした時、訳の分からない切なさで息が詰まりそうになりました。
その歌詞のストーリーとかではなく、出だしの歌詞にやられました。
明星の歌本辺りで全歌詞を読んで、初めてああこういう歌なんだなって知ったんです。


僕は当時彼女も居らず、バイクに明け暮れる日々です。アイドル時代の幕開けの時期で、実際僕も聖子だ明菜だ、と騒いでいたりしたんです。
けど、何故かこの歌が僕の心に引っかかったんです。

直接的な、ある意味あざとい歌詞かもしれません。彼女の歌唱力勝負みたいなところも多分にあります。だけど何故か僕は惹かれたのですね。

歌に登場する彼女の、切ない気持ちもわかるのですが、やはり彼氏側の気持ち。大人に打ちのめされ、だけど彼女には弱さは見せたくない、そんな男としての意地みたいなものを感じたのかもしれません。


その昔、僕も結婚することとなって彼女のお父さんに挨拶に行くこととなりました。
なんせ人生初です。近くで彼女と待ち合わせ家に向かいます。
そんな道すがらこの歌を思い出しました。
緊張が高まるというよりもある種の潔さが自分に芽生えました。
結果、この歌とは異なりご挨拶も和やかに終わって、お陰様で今でも一緒です。


さて、うちには今、年頃の娘が二人いるんですよ。月日の流れとは早いものです。
迎える側になる日は来るのでしょうか…

岩崎宏美「春おぼろ」